#72 浮遊する首


提供者:SYUさん
体験者:本人と友人
場 所:青葉区(スポット#2「葛岡霊園」)
掲載日:98/12/05

あれはもう、5〜6年前にさかのぼります。
その当時、夜の仕事をしていた俺は、後輩と仕事場で霊の話を していました。
すると、当時19歳の女の子が「霊なんていない」などと言い出し、 売り言葉に買い言葉。
仕事終了後、3人で急遽、葛岡墓地に行く事になったんです。
その日は妙に生暖かい日だったのを憶えています。

仕事が1時過ぎくらいに終わり、その女の子の車で多賀城から葛岡霊園に向かい、 30分ぐらいかけて霊園に到着しました。
慰霊の塔っていうんですかね? あの小高い山のてっぺんに建ってる塔。
あそこの回りを3周すると、「霊が出る」って聞いてた事があり、 俺達は車で回り始めたんです。

2周目を回り始めた時、フと嫌な感覚がしたんです。
そうしたら、後ろの後部座席に座っていた後輩が 「なんか嫌な予感がする」とか言い出したので、カ ンを信じて止める事にしたのです。
その矢先、女性の悲鳴のような声が俺と後輩の耳元で、 直接頭の中に響くような感じで聞こえてきたのです。
俺はその声を意識しないよう車を走らせていると、 今度は墓石の影にうごめいてる何かが、 2体3体と増え、車の方に近寄ってきたのが見えました。
その影を振り切り、緩い傾斜の左カーブに 差し掛かった時、蒼白い光が浮かびあがったんです。
「街頭も何もないハズなのに・・・・」おかしい、
とか思った矢先、フロントガラスの目の前に首が飛んできたんです。

助手席に乗ってた女の子は悲鳴を上げ、後部座席の後輩は固まり、 運転していた俺は、 前方を見ていた視界にくっきりとその顔を見てしまったのです。
パニックを起こした車内で、 冷静にみんなを落ち着かせ、葛岡の敷地内からの脱出を、誰もが祈りました。

聞こえていた女性と思われる声は高くなり、 頭の中に反響しているかのように頭から離れず、 道が分からなくなり、時間にして10〜15分ぐらい(だと、思うんですが)迷 子になっていたんです。

3人が同時に同じ物を見た事実は否定出来る物ではないと、俺は今でも思っています。

PS. 首がフロントガラスに接触!?した時、車が一瞬、 助手席側に沈んだそうです。
  俺は気が付きませんでしたが・・・・・。