#617 脹脛の痣


提供者:ハンバーグさん
体験者:
場 所:川崎町(スポット#1「六角塔」)
掲載日:2008/01/31

私も、20年前に友人達と遊び半分で心霊スポット巡りなどしておりました。
国見ランド跡地 や、 葛岡墓地、 松島の 乙女の祈り など色々なスポットに行ってました。
その中で、一番怖い体験をしたのが「六角塔」ホテル跡地 (建物が六角形の形をしているから…)
確か、建物の名前は「天守閣」となっていた様な…(定かではありません)
六角塔の手前に廃校になった場所があり、 その場所を「サリーちゃんのパパの家」と言い 六角塔を「サリーちゃんの家」とか言ってましたね。

さて、ある夜、友人数人とこの「六角塔」を訪れた時の話しです。
午後8時過ぎ、六角塔の近くになるに連れて、 頭が痛くなりました。
入口の門には、廃車になった車やマネキンが、 バラバラになって沢山落ちていました(入るなっ!!って事だったのかも…)。
門をくぐると、すぐ急な右カーブになって建物がありました。
正面玄関も、来客を今でも待ち受けてるかの様に扉が開いてました。 (観音開きの扉でした)

4人で懐中電灯2個持って入口入ると、 ロビーなのか広間になっておりスプレー・ペイントの落書きが 凄かったのを覚えています。
左の方には、日帰り客などが休憩する様な部屋が幾つかありました。
生ぬるいような風が一瞬吹いたので、そこは、立ち入る事を断念。

右に行くと非常階段が有り、手すりも無く狭い階段でした。
何階上ったか定かではないのですが、 私的に3階位上った直後、上半身は無く下半身だけ歩いている 人影を私とB子が見てしまいました。(懐中電灯を持っていた二人)
怖くなり、立ち止まってしまいましたが、 その時は他のC子・D子には何も話さず…
何も、状況が分らないC子とD子は
「早く早く上に登ろう」
と言っており、私とB子は
『引き返そうか…』
と話していた矢先、ガスの漏れる様な音がしました。
臭いは無く、私にしか聞こえてないようでした。
C子とD子に引っ張られる様に階段を上って行くにつれて、 ガスの音が大きくなる様な気がしました。

一番上まで上がると、扉の無い部屋が有り覗いてみると、 ボイラー室でした。
っと、一瞬白い服(TシャツかロンT)の男が立っていました。
手は"ストップ"の形をしていたかの様に思います。
すごく寂しい顔をしてたのが記憶に残ってます。
『入らないで、帰りなさい』って言っていたかの様でした。
「これは、はっ、早く出た方がいいかも!」
って、話しようとした時、 既にB子は最上階のフロアに向かって歩き始めていました。

その時またも、私は窓際に2名、一人は上半身だけの女の人、 一人は下半身だけの(男・女不明?)人、を見てしまいました。
私は、気持ち悪くなり、
「みんな帰ろうっ!!」
とみなに言い、階段を降りて一階まで降りました。

すると、C子とD子は
「フロントの奥の所に部屋あるよっ行かない?」
と、言ってそちらに向い始めたのですが、 私は、グングンと押し出される水の音が、かすかに聞こえてました。
行き着いた所は、大浴場でした。
真ん中に大きなお風呂があったと思います。
周りはガラス張りで、その時水も張ってないのにタイルの上を、 裸足で歩く音がピチャピチャとしました。
最初は、遠くに聞こえてたのですが、 だんだん近寄って来る気配があり、 近くに気配を感じたのも束の間、 私の脹脛(ふくらはぎ)をだれか掴んでました。
すごく冷たい手で…

さすがに、怖くなり、
「B子・C子・D子帰るよっ!!」
と言って建物を出ました。
帰り際、建物を振り返ると上の窓に、 白いシャツ(かロンT)を着た男の人が、じーっとこちらを見ていました。
B子も見えたようです。

車に乗り、入口の門へ向かうと、 来る時には無かった自動車(廃車)が道を塞ぐように置いてあり、 やっとC子もD子も
「おかしいよね?ここから来たよね?」
なんて言い始めました。
B子運転で私が助手席、C子とD子は後部座席でした。

建物の方に引き返し、建物の右側に細い道があり進んでいくと、 先程の大浴場が、ガラス越しに見えました。
そこでは、女の人が私達をじーっと見つめてました。
ずっと進んで行くと、建物の敷地の外に出られました。

帰路、みなは無言でしたが、 釜房湖にかかる橋を渡っている時、 B子が急にブレーキをかけました。
「どうしたの?」と聞くと
「下半身だけの人が通りすぎたの」
と青い顔をして言いました。
「とりあえず、ここから離れよう」
と私が言い。猛スピードで仙台市内に向かいました。

市内までたどり着き、
「なんか喉乾いたね」「お腹減ったね」
なんてファミレスに入ったのですが、 私がジーパンの下から靴下を上げた瞬間、 指の様なアザが両脹脛(ふくらはぎ)に3本ついていました。

さきほどの出来事を、友人と話していると、B子も
「大浴場で女の子の泣いてる声がしたの」
B子の左手首をギュっと触ったらしいです。
B子の左手首にも変なアザがついていました。
不思議なことに、次の日には二人の痣は消えておりました。

その一件以来、私を含めた4人全員とも 遊び半分で心霊スポットに行くのをやめました。
20年前の体験談でした。