友人から聞いた話しです。
友人は解体屋をやっており、家の解体で嫌な物を見たそうです。
市の道路の開発で取り壊すことになったアパートの
ある1室を任され、解体していた時、違和感を感じたそうです。
先ほど解体した部屋と同じ間取のはずなのに、
『なんかこの部屋違う・・・』
玄関付近で感じる違和感は下駄箱でした。
「この部屋には下駄箱がないんだ・・壁になってる」
しかし、ある壁を叩いてみると他の壁とは明らかに違う。
壁をはがして見ると、下駄箱が出てきました。
「なんで、わざわざ埋め込み式の下駄箱を隠す必要があるんだろう?」
下駄箱を恐る恐る空けると、そこには、
1冊の大学ノートと小さな箱が出てきました。
ノートを開くと、中には、
「美弥子」「どうして」
と書かれていました。
次のページにも、半分くらいまで
「美弥子」と「どうして」
と書かれていました。
不気味に思いながらも、今度は箱の開けてみる事にし、
中を見ると、そこには何か黒い繊維見たいな塊があるだけです。
よく見て見ると、髪の毛でした。
毛の束的な物が箱に入っていたのです。
友人は現場の監督に相談し、大家さんを呼んでもらう事にしました。
(場合によっては警察も係わる話しになると思ったためです)
大家さん曰く、
『この部屋に住んでいた人は解約をしないままどこかにいなくなった人』
と言ってました。
隣人からはよく夜な夜な奇声をあげたり、
部屋で暴れたりとクレームが多かった人らしく、
ある時を境に静かになり、行方も分からなくなったそうです。
念のため警察を呼び、解体前に現場を捜査する事になったそうです。
その後、その部屋に住んでいた人は、
違う県で女性と練炭自殺をしていたと、現場監督から話しを聞きました。
『美弥子ってもしかして・・・』
と友人は思ったそうです。