ずっと心の片隅にこびり付いて離れない体験があります。
それは2003年の夏の出来事です。
今の妻とまだ交際時期であった頃、
仙台市内の某ネットカフェでこちらのHPを二人で見ていました。
当時は心霊スポットなどの噂などにとても興味があり、
投稿や体験談を読みながら「ウソだろ」「そりゃないわ」
などと盛り上がっていました。
そんな中、目に留まったのが「八木山橋」の件で、
「警告光」が現れる等の書き込みでした。
「ならば、ドライブがてら検証しに行こう」と私が彼女に言い、
盛り上がったままの勢いで八木山橋へと向いました。
その日は霧雨の降る夜でした。
何度も通っている道なので、車はスムーズに八木山橋へ差し掛かりました。
急カーブを抜け橋を渡り、遊園地の脇に差し掛かった時、
何事もなかったのをいい事に、私は彼女に言いました。
「な、引き返してもう一回渡ろうか?で、そのまま帰ればいいだろ?」
彼女は特に嫌がりもしなかったので、
動物園の脇でUターンし、来た道を戻りました。
来た時より若干車の台数が増えたので、ゆっくり目に車を走らせました。
遊園地の脇を通り橋を渡り、急カーブに差し掛かったその時です。
目の前を、稲光のようなものに包まれた朱色の光が、
ゆっくりと横切ったのです。
しかも、二つ・・・
何とも不気味なその光は、ライトの乱反射などでは到底作ることのできない、
まるで生きているかのような光でした。
冷やかしや面白半分で通る者への「警告」、
その姿はまさにそれを想起せざるを得ないものでした。
『次に来たら、二人共どうなっても知らないぞ・・・』
そう告げられた気がしました。
幸か不幸か、その光を見たのは私ひとりだけで、
彼女には翌日まで内緒にしていました。
今になって思えば、光という手段で、私ひとりに伝えてくれた事に感謝しています。
もし、それがさらに恐ろしいものであったら・・・
もし、それを二人で見ていたら・・・
そう考えるだけで、ゾッとします。
言うまでもなく、その出来事以来、面白半分でそういった類の場所に行く事は
なくなりました。
これを読んだ方々も、どうかそのような安易な気持ちで
訪れる事のない事を切に願います。