体験談#325「夢と現実」を 見て思い出したのですが、 私が小学校2年生のときにこれと逆の体験をしました。
ある日、仙台近郊に住む私の祖父が亡くなったのです。
ですが、いつまでたってもうちの親は葬式にも実家にも戻ろうとしません。
東京に住む私はその理由を『きっと宮城までの道のりが遠く、
仕事の都合がつかないからだろう』と一人合点していました。
祖父の死から半年もたったある日、私は母親に
「もしじいちゃんが生きてたら今何歳だったの?」
とたずねると母親は
「は?」
と私の質問を理解できていないようでした。
「だから、この前じいちゃんが死んでなかったとしたら今何歳なの?」
と再び聞き返すと
「あんたは何てことを言うんだ!」
と物凄い剣幕で怒鳴りつけられました。
私はてっきり、日常会話に身内の死を持ち込んだことを
叱られたと思ったのですが、どうやら違ったようです。
祖父は死んでませんでした。
ですが、暗く染まった面持ちで祖父の死を受け入れようとしていた母を
実際にこの目で見たのも事実です。
じゃあ、あれは夢だったのか?
いえ、絶対に夢なんかではではありません!
私だって夢と現実の区別くらいはつきます。
でも・・・
結局、私は現実にそぐわなかった方(祖父の死)を『夢だった』と
無理やり思い込んで、この不可解な現実を処理しました。
この出来事にしてもそうなんですが、私にとって8歳という時代は、
まるで霧の中にたたずんでいるようなどこかしらおぼつかない時代でした。
そんな時代を最もよく象徴するのがこの出来事だったのです。
ちなみに祖父は今なお健在で、今年の5月に98歳になりました。
逆予知夢だったんですかね?