3年前の夏に小坪トンネルに行ってきました。
南関東に住む者ならば知らない者はいないともいえるこの場所ですが、
実際に行って戦慄しました。
ですがトンネル自体はなんてことはありません。
真偽の程は分かりませんが全く怖さとはかけ離れたトンネルでした。
トンネルの上は伏魔殿です。
何かを見たってわけではないのですが、妖しいものが始終発散されています。
歩道から階段を上っていくと空き地のようなちょっとした広場になっています。
広場といっても公園に連想されるようなものとは
違って一言で言うなら荒れてます。
そしてその奥には木々を突き抜けるようにして奥に入っていく階段があります。
8人からなる我々探検隊はそこで凍りつきました。
階段まで進めないのです。
足が前に進みません。
かといって退くことも出来ないのです。
一方は恐怖から。
また一方は興味から・・・
あそこは理屈ではありません。
感覚が行動することを全面的に拒むのです。
懐中電灯を持ってこなっかたのもいけなかったようです。
しばらくまごついていると懐中電灯を持った他の見学者の団体が訪れ、
頼み込んで一緒に行かせてもらうことになりました。
ですがそのときにはもうすでに明るくなり始めており、
これなら懐中電灯なしでも行けるかなと思ったんですが、
階段を上る道は木々に閉ざされて、その暗さは夜中と大差ありませんでした。
階段をしばらく上ると突如柵があらわれ、行き止まりになります。
我々一行は、そこで引き返すか柵を乗り越えようかと思案していると
柵のすぐ裏から男性の声で
「お前ら!この看板が見えないのかァ!!!」
と怒鳴られ皆脱兎の如く山道を駆け下りたところでツアーは終了・・・
するはずでした。
この話には追記程度の続きがあります。
まず、『見えないのか!』と怒鳴られるきっかけとなった看板が
あったのかどうか記憶にありません。
次にこの怒鳴り声なんですが、すぐ近くから聞こえたにもかかわらず
人の姿はありませんでした。
友達に確認したところ
『それはお前の勘違いで、確かにいた』そうなんですが
「じゃあどんな人だった?」と問いただすと
「確かにいた!」としか答えてくれません。
さらに帰る間際に車の運転手の携帯にメールが届き、
その内容が
『44444444444444254』
(4の表示はもっと多かったですが・・・)
しかも宛先が非表示。
補足しますと"254"とは国道254号線の事で別名川越街道のこと
ではなかろうかと思われます。
しかし普通に帰るのであれば254号は使わないはずなのに、
その日は気付くと・・・車は川越街道の目の前でした。
あれは一体どいうことだったんでしょうか?
そのメールが届いた運転手は鎌倉付近で腕がしびれて運転不能になった上、
254号を目前にして薬指にはめた指輪をなくしました。
運転中はハンドルをにぎっているはずなのに・・・
その指輪はいまだに見つかっていません。
小坪トンネルにはおそらく二度と行かないことでしょう。