山元町のほうに、少年自然の家、みたいな所があるんですが、 そこにいくまでの道が、ガタゴトで、とてもスピードわ出せる道ではないんです。
でも、ある日、友人が彼氏とその道を走っていたら、
横をすごい勢いで走っていく軽自動車が・・・
「なんだ、この車、地元の人かな・・・」
その、軽自動車が通りすぎてすぐに、二人は、
「この辺で止めようか。」
と、車を止めました。
車を降りてみると、目の前は、すぐにガケでした。
「ちょっと、まって、さっきの車、どこかで曲がった?」
「いや、ここまでは一本道だから・・・」
そうなんです、さっき追い越していった車がどこにも
見当たらないんです。
さむくなったふたりはすぐにその場を去りました。
二人には、助手席に乗っている
人のチェックのポロシャツまで覚えているというんです。
後日、その現場に私は連れていかれました。
道を奥に進むにつれて、ものすごい寒さを感じました。
夏だというのに、
「だめだ、帰る。」
そう言っても、二人は帰してくれません。
しかたなく、奥までいきましたが、
もう、そこは、寒くていられませんでした。
その時、ふと視線を感じて、そちらを振り向くと、
そこには小さな階段が、小さな展望台へと続いていました。
でも、私に見えたのは、その階段の下に腰まである髪を濡らして
立っている女の人でした。
なにかを訴えたくて、なにか悲しげなその女の人は、こちらへ
やってきそうでした。
・・・
なにが起こったのかわからない二人をたきつけて帰ったのは
言うまでもありません。
きっと、彼女はそこで自殺した方だったんでしょう。
後日、以前みかけた軽自動車のような車が、そこのガケから転落していた
話しを、彼から聴きました。
海は、意外と危険ですよ。塩を忘れずに。もちろんお清め用にね。