今から25年位前、小学生だった私は画家である父のスケッチ旅行に
ついていきました。
秋田方面だったと思います。
途中でトイレに行きたくなった私は車を止めてもらいました。
そして、用を足して戻ってくると、父は地元の自転車屋の人と
立ち話に夢中になっていてなかなか終わりそうにありません。
「そこら辺見てきてもいい?」
と聞くと、父がうなずいたので、私は近くの空き地に誘われるように
入っていきました。
春の花が咲き乱れ、とてもいい香りがしています。
石を拾いながら、奥のほうへ行くとお稲荷さんがあり、
壊れた人形、お札や、置物の七福神、たくさんの廃棄物が散乱していました。
なぜか私はおみくじの箱を覗きました。
中には、たくさんの剃刀の刃が入っていました。
その日からしばらく経って、昼に一人で「あなたの知らない世界」
を見ていました。
何処からか、太鼓のような音がするので音のするほうへ行ってみました。
すると、仏壇の隣あたりで何か、
跳ねてるような音がしていました。
下の方を見てみると、音がするたび床の一部分がへこんで、
しなってきしんでいるのです。
私はしゃがみ込んで、じっと見てみました。
誰も見えないのですが確かに人が跳んでいるみたいです。
ドン、ドン、ドン、ドン、、、、。
早いリズムで、15分くらい続いてもまだ止まりそうにも無く、
私は科学的説明を考えていました。
でも、少し怖くなり、『霊感のある人には何か見えるのかな』
と考えたりしてました。
『ここでテレビを消したら、怖いと思ってるのを、悟られるのでは』と考え、
あの現象を仏間に残したまま、茶の間で「あなたの知らない世界」
の続きを見ました。
それから10分くらいして、母が帰ってくると音がやんだのです。
今年、仙台に来て2年になります。
遊園地のゲームセンターで、人形の巫女さんがおみくじを
はこんでくるのがあって、
何回やっても凶しか引かないので、あのことを思い出してしまったのです。