到着してヘッドライトを消し、エンジンも止めて女の子を 怖がらせようと私とツッパリ兄ちゃんとで「怖い話し」などしていたんですが、 そのうちなんか悪寒が走るとでも言うような状態に3人とも陥りまして、 女の子はべそをかき出すは、ツッパリ兄ちゃんは固まってるはで 「これはヤバイ」と思い帰ろうとしました。
が、いくらセルを回してもエンジンがかかりません。
ちょうど車検が終わったばかりの車で、バッテリーは新品。
セルは勢い良く回っているのですがいっこうにエンジンに火が入りません。
平然を装う自分を二人の後輩が睨むように見つめています。
周りは全くの暗闇。そして静寂。
(街灯もタイミング良く切れていた)
ちらりと時計(車載のデジタル)を見ると、もう5分もたってます。
女の子もツッパリ兄ちゃんも硬直したまま訴えかけるような目で
こちらを見つめています。
私も内心非常にびびりまくっていました。
ますます背中はゾクゾクしてきます。
そのとき遙か後方にちらりとヘッドライトが見えました。
「救いの神だ」まさにその光はそう見えました。
カーブを1つ抜け2つ抜け、そのヘッドライトがこちらのいる直線に入った瞬間。
エンジンに火が入りました。
通常これだけセルを回し続ければ間違いなくプラグがカブってしまうのですが、
全くなんの問題もなくエンジンは回り続けています。
しかし、そんなことを考えている余裕はございません。
もう後ろから来た車など振り返りもせずひたすら全開で逃げ帰りました。
沼に良くありがちな入水自殺があったとか、
釣り人の竿に土左衛門がかかったとかの話は小学生の頃から聞いてはいましたが、
あんまりこの手の話は信じていませんでした。
でもこの一件は心底怖かった。
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| #1.湖面1 湖岸に近付くのは危険のようです。 |
#2.湖面2 夜は漆黒の闇に... |