私が以前借りていたのは平屋の一軒家で、
隣の家とは人一人通れる位しか開いていませんでした。
その空間を深夜、人が歩く音がするようになったのです。
それも毎日ではありませんし時間も不規則なので、
最初は何だろう位しか考えていませんでした。
でも、その空間の行き着く所は、後ろにある公民館しかないのです。
時間的に深夜の12時頃や2時頃にそんなところに行く人がいるのだろうか、
と考えたりしていました。
あの夜は、雪が降り積もり時計が1時を少し回った頃、 私の家の玄関をドンドンと叩く音がしました。
びっくりして飛び起き玄関に行こうとした時、
また隣との空間を歩く音が聞こえました。
雪が解けているようで、ピチャピチャという足音が聞こえてきました。
玄関を開けると雪は止んでいましたが、
玄関前やその周りにも20センチ位降り積もっていました。
しかし、よく見ると玄関にあれだけ雪があるのに足跡が有りません。
外に出て隣との境界を看ると、歩く音がしたはずなのに雪の上には、
足跡一つ有りませんでした。
その日以降、今度は後ろの公民館側に風呂と台所が有るのですが、
台所からは何かを切る音が聞こえ、風呂のガスに点火すると、
子供の泣き声のようにオギャーオギャーという音になりました。
原因と結果...
公民館の有った所は、昔、無縁仏の墓地であった。
この事は、昔から住んでいた地元の方に聞き、
早急に引越しの手続きをしました。
なぜなら、幾ら頼って来られても、
私が何とか出来るような状態では有りませんでした。
今もそこは存在しています。
今、住んでいるあなた、ヒタヒタという足音には気をつけて・・・
台所のトントントンというものを切るような音もね・・・
玄関は幾ら叩かれても、決して開けない事です。