母の話です。
私の母と弟は2年前まで、連坊で「GOA」というレゲエバーを営んでおりまして、
連坊の道路拡張に伴い新寺に移転いたしました。
連坊の頃の話です。
そうして数日(数ヶ月かも)が過ぎた頃、やっと姿が見えたそうです。
その人は、キャップをかぶった若い男性だそうです。
恨みとか、悪意は全く感じられず、母はむしろ
「やっと姿を見せてくれて嬉しい」
と言っていました。
「でも自分が死んだことに気が付いていないみたい...」
とも...。
でもこんなに毎日店にいるということは、もう浮遊霊とかではなく、
ここの場所に関係のある人に違いありません。
「GOA」はオープンしてから日も浅く、誰かが亡くなったという話も耳にしません。
仮にいたとしても、霊になって出てくるほどの常連さんもまだいません。
そうなると、「GOA」の前のお店かもしれません。
そこはバイカーが多かった飲み屋さんで、
確かに若い方も大勢常連さんとして出入りしており、
お店主催のツーリングなんかも定期的にやっていました。
母が元マスターだった男性に、
それとなくお客さんで亡くなった人はいないか聞いたそうですが、
答えははNOでした。
結局どんな関係なのか謎のまま、日が経ちました。
ある日、前の店の常連さんが2〜3名、
店が代わったことを知らずに飲みに来ました。
以前の店の話、バイクの話、ツーリングの話...と進んでいくうちに 、
「なんかさー、あいつが死んだなんて今でも信じられないよなぁ。
そこのドアから遅れてごめん、って入ってくるような気がする」
と、言うのです。
よく聞いてみると、1年位前にある常連さんの兄弟のうち、
弟さんがバイク事故で亡くなったそうです。
母が、店で見る男性の霊の特徴を言うと、
驚くほど亡くなった方と似ているそうです。
その時は、私もその場にいましたが、恐いという感覚はまるで無く、
全部はっきりして嬉しい、
たぶん亡くなった方も喜んでるように思えてなりませんでした。
その日は、その弟さんの生前の話で盛り上がり、
「今もここにいるのかなー」
なんて誰かが言っていました。
余談ですが、その霊は結構愛敬のある霊でした。
カウンターのすぐ上にライトがあったのですが、
たまにピカピカ点滅するんです。
最初は球切れかと思い交換しても、やっぱり点滅します。
電気屋さんに見てもらっても接触は悪くないとのこと。
そのうちに気が付きました。
お店は前記のとおり、レゲエバーなのでレゲエを流しているのですが、
点滅が音楽に合っているのです(笑)!
恐いというより、むしろ面白かったですよー。
メロディーラインに沿っていたり、合いの手のようだったり...。
私は姿は一度もみませんでしたが、霊感が強いお客さんは
何度も見ていました。
常連さんになると
「あっ、今日もいたー」
なんて感じで。
それと、その霊が母に頻繁に姿を見せる日は、決まってお店が混んだそうです。
だから家の者は、かえって有難がっていました。
仙台四郎みたいな感じでね。