今からさかのぼること10年前、 私が大和町にある某専門学校生だったころのことです。
その日は土曜日で、友人3人と七北田ダムに走りにいこうということになり、
車一台に便乗し泉方面へと車を走らせていました。
ちょうど小雨も降っており、
「このぶんだと低速でもドリフトできるなぁ」
などと話をしていました。
しかし、まだ夜10時。
たぶん峠は常連さんたちが多そうだったのでびっくりドンキーで
飯でも食おうという話になったんです。
「じゃあ下り車線にUターンしなければなんねーな」
っていったとき、変な光景を目にしました。
4号線て上り下りの4車線でセンターに植木っていうか、
分離帯のような縁石でできた大きなプランターのような施設がありますよね。
そこにおじいさんが座ってるんです。
体育座りで、じーっと道路をみつめている。
でも、ほかの話が楽しいので、あえてその話題にはふれませんでした。
で、ご飯を食べているときになにげに
「さっきあそごさじじいすわってだよな。」
っていったら『何いってんだ』って友人にいわれまた。
『見間違いかな』って思いいながらさっきの場所に近づくと、
やっぱりすわってる。
『あぁ、こいつらには見えないんだ!』
って思いましたよ。
うすうす思ってましたけど、こんな時間になんであんなとこに...
普通じゃないですよ。
信号が青から赤へ、繰り返しでだんだん彼に近づいていく。
あと20メートルって所の信号でまた赤。
一応みんなに聞いてみたんです。
「ほら、あそこの中央。いるべ」
そしたらみんなが
「ああ、いるいる。何してんのがな。」
あ、みんながみえるってことは人だなと。
ただの変な人だなといってた瞬間、
そのおじいさんが急に対向車線に飛び出したんです。
いいえ、正確に言うと、運転席のまどから車内へ入り込んだんです。
次の瞬間、その車はトラックに追突した後分離帯ぶつかり、止まりました。
慌てて事故車へ近づき運転手をたすけて、
とりあえず事故処理が来るまで話をしていました。
幸い怪我がなかったので、彼がいうには
「急に変な耳鳴りがして車内にすごい臭いが充満した。
で、窓を少し開けた瞬間、ハンドルもブレーキも利かなくなった。」
と。
第一発見者立ち会いで私たちもその場から離れられず、
例のおじいさんが座っていた場所にいくと・・・慰霊の花がありました。
警察のはなしだとかなり前にここで暴走車両にはねられて
即死した人がいるということでした。
いまでもそこを通ると時々座っていますよ。
場所は泉のびっくりドンキーの近くとだけいっておきます。
最後にそこでお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。