#223 水草


提供者:りょうさん
体験者:本人と友達
場 所:利府町/多賀城市(スポット#120加瀬沼)
掲載日:2001/02/03

加瀬沼の話なんですが、 いろいろあるみたいですね。
僕も昔よく釣りに行っていました。
そのころの話をちょっとしたいと思います。

僕らが良く釣っていたのは、加瀬沼の南側(たぶん…)の方でした。
写真でいうところの右側の方です。
僕らがいっていたころはまだ工事が全然進んでいなくて、 写真の後ろの辺りの壁は土がドロドロしていて、 たまに登ってる最中にコケたりするような感じでした。

まあ、それはいいとして、釣りをするポイントとして、僕らが選んだのは、 古い堤防のようなモノがある辺りでした。
加瀬沼をいろいろまわってみた結果、ここが釣れそうかな? って感じて入っていきました。
このとき、僕らは3人だったのですが、 みんな釣りの経験は浅かったので、いかにもっていう ポイントを探しては釣り糸を垂れるってなかんじで釣っていたんです。

そこへ行くには、沼の南側の森の途中で崖を降りて行かねばなりません。
この森は、光があまり差し込んでこなく、 なんか薄気味悪かった記憶があります。
崖を下りきると、一応フェンスが設けられていて、
【危険 立ち入り禁止!】
みたいなことが書いてあったと記憶していますが、 みなさんお察しの通り、フェンスはしっかり破られていました。
僕らは悠々とそこをくぐって例のポイントに入っていきました。

ポイントでは、太陽が燦々と降り注いでいい感じです。
僕らは釣りしたり、のんびり昼寝をしたり、 いい感じで過ごしていました。
釣果は散々たるものでしたが、そんなことは大事ではありません。
僕らには、この休日の優雅な時を過ごすのが楽しくてしょうがなかったのですから…

僕もついうとうとしてしまい、昼寝でもしようかと思って、 竿を置きました。

そのとき、一人の友達は、リールに絡まった糸を解くのに必死でした。
もう一人の友達は、よりいいポイントを求めて、 危険をかえりみず、コンクリートで固められた壁をするすると進んで行きます。
ふと、その友達が竿をふってルアーを投げようとした時、 壁にびっしりとついた苔で足を滑らせたのか、 ずるずると湖のほうに落ちていきます。
僕とリールを直していた友達は、
「あ〜落ちちゃうなー。濡れちゃうよ〜かわいそうに〜」
ってなくらいにそれを見ていました。
すると、次の瞬間、あろうことか彼は湖の中にすっぽり入って、 ちょっとの間彼の姿が消えてしまいました!

僕らは、ビックリしましたが、同時に大爆笑して見ていました。
幸い彼はすぐさま顔を出してくれたのですが、 いつまで経っても岸に這いあがってきません。
というか、岸に這いあがれないのです!
湖の中は水草がうっそうとしていて、酷く緑がかっていて、 どのようになっているのかうかがい知ることもできませんでしたが、 その彼によると、水草とコンクリートに生えた苔で登れないようなのです!
しかも、水面のはるか下まで大人がすっぽり沈んでしまうほど、 岸からいきなり深くなっている形の壁です。
自力で這いあがることは不可能でした。
幸い、僕ともう一人の友人で、竿を使ってなんとか彼を引き上げることが できました。それでも、すごい大変だった記憶があります。

事なきを得た僕らは、しばらくの間それを笑い話にして、 加瀬沼恐いね〜、なーんて冗談で言っていました。

その後、しばらくして、加瀬沼で中学生くらいの男の子が 水の事故で亡くなってしまったということをニュースで聞きました。
そのとき同時に、その現場付近の写真が公開されましたが、 それは紛れもなく、僕の友人がおぼれそうになった
あのポイントだったのです!!!

後日聞いたうわさでは、そのポイントでは、 他にも何人もの方が亡くなっていて、非常に危険な場所であった とのコトでした。

僕らの背筋が寒くなったのはいうまでもありません…。

ここ以外にも、加瀬沼では毎年何人もの方が亡くなっているようです。 その辺も影響しているのではないですか?


追加情報
  • (2004/06/26)
    marinさんからの情報
    もうびっくり、涙が出ました。
    3年くらい前だったと思います。
    りょうさんと全く同じ場所で同じ体験を私自身がしました。

    釣をしていてなかなか釣れなかった私と主人は、 沼を右の方に回って行き、 水神様の建っている場所から沼に下りて行ったところに、 コンクリートで固められた小さな堤防のような所があって、 まさに絶好の釣りポイントだと思い竿をたらしました。
    天気は晴れであったのに、急に曇ってきて、 水面が緑色になって変な雰囲気と思っていたら、 目の前に大きな亀が浮かんできて首を長く伸ばして遠くを見るのです。
    のどかというよりは異様な感じでした。

    その直後、ポイントを変えようと石の上をつたって歩いていた 私の左足の下が突然なくたった感じがして、 水際まで滑り落ちていました。
    主人が竿で私を引き上げてくれました。
    どうして滑ったのかわかりません。
    私はゴム靴で臆病なのでそうそう滑りそうな所を歩かないのです。

    やっと安全なところまで引き上げてもらって、 どきどき感を沈めていたところに、加瀬沼の監視員のおじさんがいらして、
    「危ないよ、ここは。そこで、先週男の人がおぼれたんだから、死んだんだよ」
    と言われたその場所が、まさにわたしの滑ったところでした。
    主人とふたり、無言で逃げて帰り二度と行ってません。

    いま、りょうさんの投稿を見て、 もう、なんか恐怖を通り越してショックです。