今から10年ほど前、青森県の大間崎へ旅行に出掛けました。
私たち(女性三人)は、友だちが手配した小さな民宿に泊まりました。
段差のある土地なのか、1Fがフロントで、
部屋は階段を下りたところにありました。
W期間中にも関わらず、他に泊まり客はいなかったように思います。
でも廊下と部屋を隔てるのは障子戸だけで、大騒ぎするわけにもいかず、
私たちは早々に布団に入りました。
明け方、私は人の気配で目が覚めました。
壁側からヒトが歩いてきて、私たちの足下を通り、
廊下に出て左に進んでいったのです。
部屋には女性だけなのに、歩いていたのは男性のような気がしたのですが、
とても寝起きの悪い私は、奇妙だと思う前にまた眠ってしまいました。
朝食の時間になったとき、わたしは明け方の出来事を思い出して、
「ちょっとー、トイレに行くのはいいけどさー、
ヒトの足踏まないでくれる?!」
と言いました。
すると友だちは
「え?!私起きてないよ。」
と言います。
でも、布団の端を踏まれた感触ははっきりとしていたので、
民宿の人に尋ねてみると
「お客さんが休んでいる部屋には入らない」
と言われました(ごもっともです)。
では一体あのヒトは誰だったのでしょう...??
畳の上を歩く音・布団の端を踏まれた感触...
そして私は廊下から差し込む光に浮かんだ人影も確かに見ました。