私は13年間○山に住んでいました。
それは、7〜8年前の梅雨の時期で、その日も一日中霧雨が降っていました。
毎日雨続きで洗濯物が一向に乾かないので、
車で近くのコインランドリーに出掛け、
乾燥機を回してから一旦家に戻りました。
その後TVに見入ってしまい、洗濯物を取りに再度家を出たのは
深夜2時を過ぎていました。
家を出てすぐ、小さなカーブを曲がった両側にあるこんもりとした
林にさしかかった時、目の前を小学3〜4年生と思われる男の子が
右側の林から飛び出してきて、私の車の前を横切り、
左側の林の中に走っていきました。
急ブレーキを踏み
「危ないなぁ」
と思いながら、男の子が走り去った方向を見たときには、
もうその子の姿はありませんでした。
しかし、事故にならなかったことにほっとしてしまい、
それが妙なことだとは気付きませんでした。
でも、それがとても不自然なことだと気付いたとき、背筋が凍りました。
霧雨が降りしきる深夜2時過ぎ、小学生の男の子が傘もささず、
街灯もない林から林を一人で走っていくでしょうか...
その何年か前に、近くにあった池で溺れて亡くなった小学生の男の子がいました。
今は埋め立てられて、ゲートボール場と公園になっています。
今にして思えばあれはその男の子だったかもしれません。